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2001年にチャック・ノリスが受賞した「Veteran of the Year」でのスピーチです。「Veteran of the Year」は、その年に活躍した軍出身の著名人に贈られる賞です。
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このような賞を頂き光栄です。全ては、1958年に私が高校を卒業した時にさかのぼります。
当時、何を目指したら良いか分からなかった私は、母親に軍隊に入りたいと言いました。
大学に行きたくないし、軍隊に入れば何かその先にやりたい事が見つかると思ったのです。
エア・フォースに入隊し、軍警察に配属された私は、幸運にも韓国へ赴任が決まりました。
当時、18歳の私は将来の方向性も決まっておらず、何がしたいか分からなかったので、それが幸運に思えたのです。
韓国で、私は人生初めてのマーシャル・アーツに出会いました。
柔道は知っていましたが、テコンドーのことは知りませんでした。
赴任後すぐ軍隊の柔道のクラス入りましたが2週間後に肩を骨折してしまい、何もすることがなかったので町をぶらぶら散歩していました。
そこで、ある建物の中で窓から人の頭が見え隠れしているのが見えて、見に行くと空中でジャンプしてキックしたり、スピンをしたりしている人たちが居ました。
「一体なんだこれは!どうやって人間があんな技をできるんだ!」と衝撃を受けたんです。
すごく興味を持ったけれど、ひどく恐ろしくも見えて、その日は帰ってきました(笑)
柔道のクラスに戻って、一体あの人たちは何をやっているのかと韓国人のマネージャに聞くと、テコンドーだと教えてくれました。
今骨折していて腕も使えないから、ちょっとキックの練習をしてみたいなと言うと、そこへ連れて行ってくれました。
そこで私のインストラクターのシン先生に出会いました。その後トレーニングを開始したのです。
信じられない事に、当時、韓国で一緒にテコンドーを習っていた、同僚のジョー・ウィークスが今夜会場へ来てくれています。
ジョーと会うのは37年ぶりです。ありがとう。
軍隊での経験は私の人生の大きな起点になっています。
ベトナムで戦死した弟もいます。弟に捧げて『地獄のヒーロー(Missing in Action)』を作りました。
ベトナムで戦渦にまみれ犠牲になっている子供たちの為にも映画を作りました。
『デルタ・フォース』は、元海兵隊員でアカデミー賞も受賞しているリー・マービンと共演することができ、誇りに思っています。
これまでに多くの素晴らしい軍人に出会いました。この賞が私にとってどれほど意味深いものか説明しがたいです。
心から感謝しています。ありがとう。
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