■2003年9月25日全米ネットワークＦＯＸテレビ『Hannity & Colmes,』へ出演した際のインタビューを翻訳したものです。
長年の友人である俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏のカリフォルニア州知事立候補への応援メッセージ等、見逃せない内容です。
インタビュアー：今日のゲストはチャック・ノリスさんです。
今回のカリフォルニア州知事リコール問題についてどのような意見をお持ちですか？
チャック： 私は賛成だし皆もそうでしょう。今カリフォルニアには新しい
リーダーが必要だ。アーノルド・シュワルツェネッガーこそ適役だと思う。
彼とは３５年来の付き合いで生まれながらのリーダーの素質がある人物だと思っているしね。
彼こそこの州を動かせる人だよ。
インタビュアー：ご自身は共和党支持ですか？
チャック：ええ、そうです。
インタビュアー：いつも共和党に投票を？
チャック：はい。
インタビュアー：いつもおかしいと思うんですが、ハリウッドスターには多くの自由党支持者がいると聞くのに、
この番組に来るゲストは必ず共和党なんです！一体自由党支持者はどこにいるんでしょうか？？
チャック：共和党員は静かだが、大半を占めてるからね。
インタビュアー：本当に大勢ですね。
チャック：でも静かなのはよくないね。そろそろ我々もステップアップし発言をしないといけない時期だ。
インタビュアー：ハリウッドは歴代の著名な政治家を数多く輩出してきました。ロナルド・レーガンに
始まり、ジョージ・マーフィなども。チャック、ご自身は政界入りを考えた事は？
チャック：妻に薦められてはいるよ。けれど答えはノー。政界入りする気持ちはないよ。
私はアーノルドや、前ブッシュ、現ブッシュ大統領などの自分の信じる政治家の応援を楽しんでやっているのみ。
この国に重要だと思う人物たちのね。
インタビュアー：あなたは政治的にもとても熱心に活動されてますよね。子供たちのドラッグ更正プログラムなど。
シュワルツェネッガーなどの俳優が州知事になるのを見て、もしかしたら
ご自身も同じ道を進みたいと思われるような事はありませんか？
チャック：いや、ないよ。私はアーノルドを全面的に支持しているし、
私はどこの政界にも立候補する気はないね。
インタビュアー：あなたの奥様と今朝ラジオ番組で話す機会があったんですが、
すごくあなたの政界入りを熱望していましたが。
チャック：知っています。でも私にはやらなければいけない事が他にもたくさんあるの
でね。私の手がけている財団などはとても重要ですし。もし政治の世界に入ってしまえば、
そういう私にとってかけがえのないものにかける時間がなくなってしまうんだ。
インタビュアー：あなたの関わってる社会的プロジェクトは多数ありますね。
このキックスタート（子供たちのためのアンチドラッグプログラム）もその一つですが。
チャック：これは前ブッシュ大統領とともに８９年に開始したんだ。私は２０年もマーシャルアーツの指導をする中で、
何千という子供たちと関わってきた。でも私が昔教えていたのは主に、学校が終わった後、
カラテスクールに通わせる経済的余裕があり、子供の人格育成などに関心のある親を持つ子供たちだった。
しかしそういった恵まれた環境にいない子供たちを救うにはどうすればいいのか、それを２０年間ずっと考えていたんだ。
その頃ワシントンＤＣでブッシュ前大統領とランチをする機会があったとき、
彼に私の今後の夢を聞かれ、この事を話したのがきっかけになった。
私は公立の学校で教えるのが大好きだし、学校で子供たちにふれあい、
良い方向に導いてあげる事ができれば多くの問題を抱えた子供たちを救えるんだ。
インタビュアー：資金面で何か援助はあるのですか？
チャック：私設の寄付によってまかなっています。
インタビュアー：私にも５歳になる息子が一人いまして、マーシャルアーツを習わせようかと思っているのです。
自分を守るセルフディフェンスや自尊心を養うために。
チャック：お子さんにとって素晴らしいチャンスだね。マーシャルアーツを学ぶと、
人格の育成にも役立ち何よりも自信が備わるんだよ。
自分に闘う能力が備わっている事で自信が生まれる。
いじめっ子というのは自分より弱い相手を標的にするでしょう？強い相手にはかかっていかない。
インタビュアー：その通りですね。
チャック：子供たちはマーシャルアーツの能力を正しく使う事を学び、決して暴力的に用いる事はないんだ。
私自身４２年間携わっているけれど、一度もそんな意図で使った事はない。
自信のある子供はいじめっ子などに出くわしてもキっと相手の目を見て、去っていけと合図する。
相手もおびえて逃げていく。だからトラブルを未然に防ぐ事ができるんだ。
インタビュアー：もっと全国的にあなたのプログラムを推し進めるべきですよね。
この国ではドラッグ常用者を刑務所に入れるのに、年間何万ドルもの税金を使っている。
チャック：そう、私もそこに疑問を感じる。もし私に権限があるなら、
トラブルを起こし捕まった１０代の若者達は、刑務所に入れて事態をなお悪化させるのではなく、
貧困にあえぐ国などへ送って奉仕活動をさせたほうが良い結果が生まれるのではないかと思っているんだ。
死にかけている人々を助ける事でね。
インタビュアー：あなたの考えは知的で素晴らしいですね。私たちが本気で考えなければならない事を語ってくれました。
今日は番組にお越し頂いてありがとうございました。
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